続【骨折はレントゲンでみつかる】ほんとうに?:那珂市・那珂やまだ接骨院
こんにちは、那珂やまだ接骨院です。
今回は 【レントゲンで骨は大丈夫】と言われた方へ の続編で、みなさんは骨折(不全骨折を含む)はレントゲンでわかると思いますか?
こんな聞き方をしてますので、答えはなんとなく分かってしまいますが、そうなんです、レントゲンで必ずわかるわけではないのです。※私自身が放射線技師の免許を取得していて、こんないい方していいかとは思いますが。
肋骨骨折を例に挙げます。※患者様から聞いた、家族や知人のお話です。
転んで胸をぶつけたので、すぐに整形外科を受診。レントゲンを撮って『骨は大丈夫ですね』と言われた。
一か月たちかなり良くなっているけど痛みがまだ続いている。心配なので念のため違う整形外科を受診。『骨折してます』といわれた。
そんなことあるの?としばし、患者様から質問を受けることがありました。
なぜこのようなことおきるか?
まず一つ目、肋骨は肺と重なっており、レントゲン的に虚像がおきやすいことが考えられます。
二つ目は、ケガしたときには骨がたわんで中では損傷は起きているが、外郭はあまり変わっておらず骨折がはっきりしないことが多いです。(若木・竹・わりばしなどを折る時に、折れ始めはメキメキと音はするが亀裂ははっきりしていないような感じです。)
時間がたち、骨の修復過程で損傷部位の吸収がおきます。(家の立て直しで更地にした状態。)この時にレントゲンを撮ると、骨折と言われるでしょう。
このように初期にははっきりしない骨折があります。(仕事場ではないのですが、私が事故にあった時に診てくださった先生は、レントゲン的に曲がったり折れたりはないが、症状的には骨折ですねとおっしゃられておりました。)
レントゲンでの発見率は文献にもよりますが、多くて5~6割でした。
超音波で、8割くらいのものがあるようです。※でも100%ではない。
ではなぜ、はっきりもっと検査しないのかと思われる方もいらっしゃると思います。
まず、初期に検査をしてはっきりさせるとなると、CTなどの検査をすることになると思います。それで100%わかるとも言えませんが。
被ばく量はかなり増えることです。費用が掛かります。そして傷が発見されたとしても、大きく治療方針の変更はないと思われます。
デメリットが大きいでよね。と、いうことが考えられます。(それでも撮ってと、患者様から言われたことは、何度かあります。)
それならばいらないのでは?と思われるかもしれません。
お世話になっていた先生の一意見としてですが『レントゲンや写真で診断をつけるわけではないが、病的なものがないかを確認するためには必要なもののひとつ』と言われたことがあります。レントゲンを確認もせずに、無責任にレントゲンは大丈夫ということはできないということだったと記憶しております。
レントゲンではっきりしない程度の骨の痛みはあるが、予後は良好なことが多いので心配いらないと考えます。
注意:痛みは強いです、指などでは内出血が出ることも多いです、無理をしていいということではないのでお願いいたします。
【レントゲンで骨は大丈夫】か?ということへの結論ですが、むしろヒビくらいの方が心配なく、骨は大丈夫ということであって、ケガとしては大丈夫ではないことがあります。
痛みだけで軽く考えず、今後のため、しっかりよくなることを考えていただき、今後の皆様の生活が少しでもより良いものにしていただければ幸いです。
那珂やまだ接骨院
住所:茨城県那珂市飯田2702-18
電話番号:070-7669-6799
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