膝裏の痛みは何?:那珂市・那珂やまだ接骨院

query_builder 2022/11/18
スポーツ外傷脚の痛み

こんにちは、那珂やまだ接骨院です。


このところ膝裏の痛みの相談が続けてありましたので、今回は膝の続きでお話させていただこうと思います。

相談としては歩いていると膝の後ろが痛くなるという事で、ほとんどが腓腹筋か足底筋という筋肉の痛みだったのですが、ケガでおこるものや使い過ぎでおこるものなどもあるのでそのあたりも含めて説明していきます。


ケガ:後十字靭帯損傷、半月板損傷、大腿骨骨挫傷・脛骨骨挫傷(合併することが多い)

使い過ぎ:変形性関節症、半月板損傷、腓腹筋腱炎、足底筋腱炎、ハムストリング付着部炎

その他:関節リュウマチ、ベーカー嚢腫、神経痛、深部静脈血栓症


〈後十字靭帯損傷〉

発生機序:転倒などで膝をついて損傷することが多い。

     過伸展(正常範囲以上に伸びてしまう事)で部分的に損傷することもある。

リハビリ:大腿四頭筋(特に内側広筋)の強化。

補助的にサポーターも有用。


〈半月板損傷〉※後方の痛みを訴えている場合、外側半月板であることが多い。

発生機序:スポーツなどで勢いよく膝を捻り損傷する。

     ほかのケガを合併していることが多い。

     日常生活のしゃがむ動作などを際、足の向きが悪いと大腿骨(太もも      の骨)と脛骨(向う脛の骨)の挟まり繰り返されることにより損傷する。


〈大腿骨骨挫傷・脛骨骨挫傷〉

発生機序:スポーツなどで膝が勢いよく内側に入ってしまった際に、骨同士が押し潰されて

     おこる。

※大腿骨は関節のずれ方により位置は変わる。脛骨は比較的後方が損傷される。

※前十字靭帯・内側側副靭帯などの損傷に合併することが多い。


〈変形性関節症〉※ベーカー嚢腫を合併することがある。

硬いところを歩きすぎたり、しゃがむ動作などで軟骨が痛み徐々に骨の変化がおきる。

道路の端を歩くと、水はけのために斜度が強いので負担も増える。


〈腓腹筋腱炎〉※ベーカー嚢腫を合併することがある。

腓腹筋は足首を下に動かす筋肉で、膝を曲げる作用もあります。

歩く際に後ろ足でけりだすときに負担がかかりやすく、坂道などではさらに痛めやすくなります。(今回のメインです。)


〈足底筋腱炎〉

腓腹筋に準ずる。


〈ハムストリング付着部炎〉※ベーカー嚢腫を合併することがある。

膝の後ろの痛みとしては、大腿二頭筋という筋肉の停止部があげられます。(以前膝の裏が痛いと訴えた患者様の実際の場所が鵞足部ということがあったので、今回はまとめてハムストリングとしてあります。)

膝を曲げる筋肉で、歩いたり走ったりの時に、体を前に押し出す筋肉出す。

 

〈関節リュウマチ〉※ベーカー嚢腫を合併することがある。

免疫の異常により関節に炎症が起こり、関節の痛みや腫れが生じる病気です。 進行すると、関節の変形や機能障害を来たします。


〈ベーカー嚢腫〉

膝裏がぽっこりとなる。関節の炎症や腱との擦れが原因で滑液包が腫脹するしたもの。良性腫瘍。大きくなると、神経を圧迫したり、破裂することがある。

(以前この病気を疑って超音波検査を行ったら、血管腫であったことがありました。)


〈神経痛〉

腰椎椎間板ヘルニア・腰部脊柱管狭窄症・梨状筋症候群などにより坐骨神経障害がおこり、痛みが出現することがある。

足がつる感じになることがります。


〈深部静脈血栓症〉

エコノミークラス症候群ともよばれ、深部静脈というより深いところにある静脈に血栓ができる病気にで、足が急に腫れて痛みが出る症状で見つかることが多いのですが、血栓の場所によっては無症状の場合もあります。血栓のある場所によっては、命にかかわる可能性がある病気です。
静脈血栓はふくらはぎの静脈に最初はできることが多いようですが、膝裏の深部静脈に血栓ができたり、太ももの付け根に血栓ができることもあります。

(今回の歩いていて痛くなるとは別ですが、一つの情報として載せておきます。)


何かの参考となればと思います。

次のブログでは腓腹筋腱炎・足底筋腱炎に対しての、改善方法や注意点などの話をさせていただきたいと思います。

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那珂やまだ接骨院

住所:茨城県那珂市飯田2702-18

電話番号:070-7669-6799

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