⑤続・何が原因で足の甲が痛くなる?:那珂市・那珂やまだ接骨院
こんにちは、那珂やまだ接骨院です。
今回の図の⑤ですが、浅腓骨神経麻痺(膝や腰で障害されたものもある)・深腓骨神経麻痺(前足根管症候群、膝や腰で障害されたものもある)、ガングリオン・滑液包炎などがおこりやすいところです。
浅腓骨神経麻痺:
足背部図の⑤でおこるものは、浅腓骨神経の中でも母趾外側の感覚神経で、足の甲の痛みとともに図のaの感覚鈍麻をおこします。
※それよりも足背に広範囲な感覚鈍麻がある場合には、腰や坐骨部また膝裏など別のところでの神経障害であることが多いです。
深腓骨神経麻痺:
足背部図の⑤でおこるものは、足の甲の痛みとともに図のbの感覚鈍麻をおこします。
直接的な刺激と伸筋支帯による絞扼性の神経障害(図の⑤と少し手前でおこるものもありますが)による元とがあります。
※圧迫範囲が広い時には浅腓骨神経麻痺と深腓骨神経麻痺を両方おこすことがありますが、そのほかの感覚鈍麻の範囲や逆足との比較で判断できます。
基本的には直接的な刺激でおこることが多い。
生理的な問題ではハイアーチ(偏平足の逆)によりあたりやすくなるもの。
靴ひもの締めすぎや、サンダルの甲バンドでの圧迫、正座などでの圧迫や擦れなど。
柔軟性・筋力の低下などでの代償動作により、直接的な刺激が増加してしまったもの。
※歩いているときの踏み返しや階段を降りる時などのつま先立ち。
絞扼性神経障害(体の組織に締め付けられておこる)※神経障害のみ
まずは直接的な刺激の減らすように、靴のサイズ(長さ・幅・高さ)を注意し靴ひもの締めすぎを注意してください。(以前のオリンピックでもありましたが、マラソン選手が靴が脱げたりするのは、このあたりの予防のこともあるのかと)
歩行時には歩幅を小さくする。
階段の折では、足の裏を平らにつけるようにする。
穴あきパッドをしようしたり、場合によっては靴ひもを一つ飛ばして閉めなおすように指導させていた方もおります。(靴ひもを飛ばすと左右が均等ではなくなるので、違和感を感じるようであれば良い側の靴ひもも同様に靴ひもの調整をしていただいた事もあります。)
筋緊張によるものとしては、前脛骨筋やアキレス腱が問題であることが多く、代償動作で足部が回外(足の親指側が上がる)してしまいピンポイントで当たりやすくなります。
筋力低下としては、腓骨筋群が働かなくなると、回内(足の親指側がさがる)力が低下し、回外足になるためピンポイントで当たりやすくなります。
足の向きとしてはがに股になると、歩行時に体重が親指側にかかりやすくなり、足の回外が強調され、ピンポイントで当たりやすくなります。
ストレッチ(前脛骨筋、アキレス腱)や筋力強化(腓骨筋群)をしっかり行い、歩行時の歩く際のつま先の向きを注意して、痛みが出にくいようにしていただければと思います。
それでは⑥へ進みたいと思います。
那珂やまだ接骨院
住所:茨城県那珂市飯田2702-18
電話番号:070-7669-6799
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