疲労骨折のリハビリ計画:那珂市・那珂やまだ接骨院

query_builder 2023/01/02
腰痛スポーツ外傷腕の痛み脚の痛み

こんにちは、那珂やまだ接骨院です。


年をまたいでしまいましたが、前回の疲労骨折の続きです。


経過観察で注意しなければならないのが、痛みだけでは指標になりずらい点にあります。

なぜなら、骨自体は痛みを感じないのです。


経験上、ほとんど折れている状態なのに、普通に運動をやれている選手がかなり多いです。

切り返しで踏み込んだりでさらに負荷をかけ痛めて来院されることが多い(足を捻った捻ったりはほとんどなし)のですが、その際には2か月以上かかりそうな仮骨が出来ているのです。(患者様に今まで痛くなかった聞くと、ほとんどが痛くないか時々気になってましたぐらいの答えです。)

つまりそんなに大きな外力で痛くなっていないのに、激痛なものは疲労骨折の疑いが大きくなります。※別の病的なものもある。

そして痛みが軽減するのも早いので1週間たらずで普通に歩けるようになることもあります。しかも治りが非常に遅い。※ダメ押しの骨折の部分との兼ね合いで疲労骨折の割合が多ければ多いほど、痛みは引きやすい。より治る時間がかかる。


疲労骨折へのスパイラル


負担ががかり、疲労骨折になりかける。

少し痛いが運動はできる。(むしろ運動中痛みがなくなる方もいたりします。)

練習後痛い。

寝ると痛みは消える。

実際は治っていないのにまた練習で負担をかける。

疲労骨折が進む。

何かダメ押しで痛みが急激に悪化。

レントゲンなどで疲労骨折と診断される。

※ 救急では、骨折と言われることもあり、当院を受診した際に、疲労骨折のお話をするケースがたびたびあります。前にも書きましたが、回復・痛み・運動開始・治療終了までの期間が全く別物なのです。


復帰を含めた経過観察


・まずどのくらいの修復期間がかかるか。

・骨折を悪化させないような(痛みの上下はあります)練習内容や量の調整。

・痛みの増減の管理とコントロール。

・使用する用具や運動環境。

・体力や競技パフォーマンスをなるべく落とさない、できれば向上させられるか。

(体力面、技術面、メンタル面など)


以上のことなどを考慮し、計画と観察が必要になります。


改めて言います。≪痛い≫≪痛くないか≫だけでは、絶対にダメです


完全に運動をしないで回復をめざすと、骨の回復がはっきりしだすまでで少なくとも2か月以上もの時間がかかります。完全な回復は長く見積もると半年くらいになるでしょう。(治療により期間の短縮は期待できますが)

そうなると体力の低下、チーム内の個人のポジションなど個人的な復帰はできても厳しい状況になります。特に学生では、スポーツをやれる期間が終わってしまいます。

また休んで治っても、きっとその骨は刺激をうけなくなっているので、そんなに強くありません。


しっかりやらせてはいけない基準を持ちつつ、悪化しないような計画の元リハビリや練習内容を考えていくことが、よくなってからの予防にもつながります。


このような理由で、なるべくやりながら治す治療方針で、多数の患者様の携わってきました。

まずは患者様のご希望を聞きつつ、ご提案をさせていただきたいと思います。



下に記しているものは、好発するものなので、リハビリとして重要なポイントを入れておきます。


腰椎 股関節周囲のストレッチ

   背筋群のストレッチ

   腹横筋の強化(ドローイン)


脛骨、腓骨、踵骨、中足骨  アキレス腱ストレッチ

              脛骨筋群ストレッチ

              腓骨筋群ストレッチ

              足底筋群ストレッチ

              腓骨筋群強化

              ITT強化

              バランストレーニング

              足の向き

              足底板(クッション)

 

ブログで検索していただけると、出てくるかと思いますので、参考にしてみてください。


----------------------------------------------------------------------

那珂やまだ接骨院

住所:茨城県那珂市飯田2702-18

電話番号:070-7669-6799

----------------------------------------------------------------------