手術を勧められた肩の脱臼:那珂市・那珂やまだ接骨院

query_builder 2023/01/06
スポーツ外傷腕の痛み
肩脱臼

こんにちは、那珂やまだ接骨院です。


今回は肩の脱臼についてですが、ご質問いただいた件としては『三回目の脱臼をした際に病院に行ったのですが、手術をすすめられた。どうしたらよいでしょうか?』というものでした。

肩の脱臼は固定法により再発率は減ってはきているものの、反復性脱臼という癖になりやすいところではあります。

原因としては、もともとの関節の不安定さ(骨の支えがほとんどない)、関節包や靱帯の損傷により安定機構が働きにくい事、骨の位置関係により押し出されやす事などがあげられます。


では手術をする目安ですが、最悪のラインで言うと〈寝起きで外れている場合〉があげられます。

手術をされている先生のお話で、「すぐ外れるケースは、患者様が整復されたと言うけど、実際手術の時にはほとんど外れた状態なことが多い。」とのことでした。


仮説1:整復不十分

仮説2:整復完了後、不安定なため再脱位



仮説1:整復不十分

私どもの同業者で整復が完了していないのに、治ったというわけないと言われる方がおられるかもしれません。(はじめは自分もそう考えておりましたが)

実際の患者様で、肩が外れたまま自分で140度くらいは動く方(多動では170度)や肘の脱臼で90度ぐらいまでは自分で屈伸できる方をみました。

自分たちの業務では応急処置でレントゲンを撮るまえに整復したとしても、医師の同意というものがあり、その後レントゲンを撮ると思うのでなかなかおこりえないと考えます。

ただいつものことと自分で引っ張って治してしまう方がいます。その後病院に行かれればいいのですが、行かないケースも考えられます。この場合には、おこりうる可能性を考えております。



仮説2:整復完了後、不安定なため再脱位

しっかり戻っているが、負傷による安定機構の破綻、姿勢維持によるけん引力変位、動作によるけん引力による変位。

どちらかというとこちらの方が現実的な仮説ではあると思います。

特に負傷による安定機構の破綻は手術の適応になるリスクを高くする原因です。

自分の力で外れるような状況にならないようにすれば、何回もおきてるから絶対手術をしましょうではないかもしれません。

これは私が勤務時代のことですが、4回目の脱臼をして1月後のアクロバット舞台のオーディションに出て見事合格。その後も、特に普通にやれていたそうです。


今回の方にはご本人の希望にもよりますが、手術自体に緊急性がなければ、ポイントをしっかり理解しリハビリをして、それでも再発するようであれば考えてみてはとお話させていただきました。


ちなみに子供が肩を時々はずすとご相談されることがあるのですが、腕をプラーンと垂らすのでそう見えるかもですが、だいたいの場合は肘内障という肘の問題であると思います。

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那珂やまだ接骨院

住所:茨城県那珂市飯田2702-18

電話番号:070-7669-6799

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