前腕両骨骨折:那珂市・那珂やまだ接骨院

query_builder 2023/01/30
スポーツ外傷腕の痛み
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こんにちは、那珂やまだ接骨院です。


今回は11歳の前腕両骨の骨折で、このケガは自分が国家試験の時に引っかけられ選択してしまった骨折です。(もちろん今でも納得してはいないし、試験財団の正式回答が何であったかはわかりませんが。)

その骨折のレントゲンが見つかったので、ブログに残しておきたいと思いました。(このレントゲンをシェーマにしたら、あの問題のシェーマとほぼ同じになるはず。しつこくて、すみませんですが。)

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初めからここまでが受傷後のレントゲンで、下二枚が整復後のレントゲンです。

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橈骨背側でやや噛んでいたようで、外すのが少し大変でした。正面で少し黒く映っているところが、つぶれた範囲ではと考えます。側面でやや過伸展気味ですが、年齢を考えれば問題なしです。

結論としては、骨折の仕方から骨膜の状況や筋の緊張から、再転位の方向を考えてやや屈曲矯正がかかるように固定いたしました。※もう少し近位でと考えますが、屈筋優位で屈曲転位をするケースもあります。受傷直後(数時間)の状態と、翌日の骨折の状態では全く違うものであると認識しています。簡単には直後は外力優位の転位、翌日からは骨折の方向と筋緊張やその他の要因(患部の保持の仕方、骨膜の損傷、靱帯損傷度、移動の際の振動など)優位の転位と考えています。


つぎは二週間後くらいのレントゲン側面像ですが、過伸展気味であったのは強制されています。

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ぼけてしまっていますが、なんとなく仮骨が出来ていそうであったので、固定を外して正面は撮影、次のレントゲンとなります。

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整復後の正面像ではっきりしていた骨折部の陰影がかなり消失し、白くなっています。


次の画像で比較します。(左:2週後、右:整復後、上:印なし、下:骨折部位マーク)

仮骨比較

問題なく6種間くらいで運動にも復帰しました。可動域は、8週間くらいでほぼ問題なしでした。


問題を作る先生方でも意見が分かれていた問題であったようですが、やはりケガの経験豊富な先生方は、不適当問題ではとおっしゃってくれていました。(どうでもいいけど、ちょっとよかった。。。)


実際は触診するので、この骨折を知っていれば間違うことはないと思いますが、その後のケアや予後に関しては、少しでも知識があることがとても重要であります。


誰かの、何かの参考になればと思い、このあたりで終わります。

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那珂やまだ接骨院

住所:茨城県那珂市飯田2702-18

電話番号:070-7669-6799

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