橈骨下端の整復の注意点:那珂市・那珂やまだ接骨院
こんにちは、那珂やまだ接骨院です。
先日手首の骨折のブログを上げましたが、今後誰かの注意のために以前病院に働いていた時の例を参考に、ブログに残しておきたいと思います。
今回はほとんど専門的なことになってしまうかもしれませんので、一般の方には失礼いたします。
この骨折の一般的な整復法は同業者の方であれば、絶対と言ってもいいと思うのですが、聞いていない方はいないと思いますので、ある程度割愛していきます。
私が整形外科に勤務していた際に、他から整復後のレントゲンが時々来ていたのですが、コーレス骨折で背側転位が若干残ってしまっていることがたまにありました。
このようなシェーマのイメージです。
今回は粉砕骨折の場合になりやすいことが多いので、こちらで書いています。(定型的なものでも、このようになっていることもあります。)
なぜ整復不十分となるのか、自分なりにいろいろ条件を考えてきました。
牽引不足、牽引時に骨片の屈曲力が入ってしまう、屈曲操作が早い、屈曲時の近位の保持力、骨折型など。
・牽引力不足:牽引時に骨片の屈曲力が入ってしったり、屈曲操作に意識が行き過ぎており、整復位置まで行っていないのに、屈曲してしまい骨折面が噛んでしまう。
・骨折型:粉砕骨折で前後に骨片ができている場合、掌側骨片が噛んでしまっていて動きにくく、屈曲がしっかりできにくくなった。
外見的な判断:正面で橈側転位がほとんどないものは粉砕骨折の可能性が高い(めり込んでいる)。逆に大きすぎる場合はかなり細かく砕けているか、両骨の可能性あり。
側面で背側転位が少ないものは粉砕骨折の可能性が高い。
整復のポイントとして、重要なのは牽引で(当然なのですが)、どのくらいけん引するかというと動かなくなるまではしっかり牽引するようにした方がいいです。
筋の緊張しきったところ(骨膜の緊張などもありますが)から、やっと屈曲です。(というか緊張しきったとこからは、勝手に屈曲し始めます。)
そのタイミングで掌側の直圧のイメージです。
この時近位が安定していないと、末梢骨片にかかる力が逃げてしまい、整復不十分になります。※場合によりますが、一人整復の時よりも、人がいた方がタイミングがとても重要になるとおもいます。(極端な話、しっかり助手ができる方は、術者もできると思っているほどです。)
①掌側骨片の噛合している場合の除去:やや牽引し、過伸展をする。
②末梢牽引:しっかり牽引をする。
注意1:途中で屈曲しないように。※早い段階で屈曲してしまうと、骨片同士ががかみ合ってしまう恐れがる。
注意2:母指は背側骨片のなるべく近位に当てる。※遠位に当てると、屈曲力が強く早い段階で屈曲し、骨片がかみ合ってしまう恐れがる。
③直圧:牽引しきったところで、近位骨片を掌側から突き上げつつ、遠位骨片を掌側方向に圧をかける。
次の絵は、骨片の動きのイメージです。
骨片の移動方向:①遠位背側へ⇒②末梢方向⇒③掌側方向
整復中も自分の中で今の骨の状態などをイメージしています。(その中で、前回の骨折の時もお話していますが、動いていない感じがあり、折りなおしをしました。)
何かの役になれば幸いです。
那珂やまだ接骨院
住所:茨城県那珂市飯田2702-18
電話番号:070-7669-6799
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