中足骨骨頭背側半分が割れた脱臼(中心性?背側?)骨折の1例:那珂市・那珂やまだ接骨院

query_builder 2023/02/03
スポーツ外傷脚の痛み
第三中足骨

こんにちは、那珂やまだ接骨院です。


今回はレントゲンすら見つからなかったのですが、自分で書いていたシェーマを見つけて、珍しい症例だったのでブログに出させていただきます。



第三中足骨

※シェーマを少し修正しています。


状況としては、中足骨骨頭背側が半球状に剥がれて、骨片間に基節骨基部が脱臼し、挟まっている。


レントゲンをみていなかったら、正直、イメージ出来てはいなかったと思います。

触診すると、背側には丸い感じがあるがよく動く、骨折であると考えられるのですが、足底側からも中足骨頭は触れるし、安定している?レントゲンをみたのに、イメージしにくかったです。

脱臼の整復は、引っ張るだけでいいと考えていたのでそこは容易だあると考えていましたが、背側の骨片が基節骨の上に乗ってしまっているので、このままになってしまうと、可動域制限(特に伸展)は必発すると思いました。

基節骨背側骨片の整復がこの整復全体の肝であると考えていました。

・背側骨片の整復位が遠位であると伸展制限。

・背側骨片の整復位が近位であると、中足骨骨頭の関節面積が小さくなってしまい、将来的にも大きな負担となってしまう。


背側骨片の整復位置の想定では次の4パターンが考えられます。

4パターン

図の上から①整復位良好 ②近位に行きすぎ ③基節骨に騎乗 ④遠位に行きすぎ


勿論①に行けばいいにですが、この骨片にはほとんど何もくっついているものはなく、距離をぴったり合わせるのは、極めて神がかった手技であると考えます。(20年後でもできないでしょう。)

では、どうするか?

②から④で、その後①に持ってきやすいものがあります。

答えは④です。

方法としては、基節骨で背側骨片を近位に戻すことを考えました。

基節骨で押せば、背側骨片は近位に移動するとともに、近位骨片の骨頭があるので、そこでストップすると考えました。

※固定に関しても、基節骨が蓋の代わりをして、遠位への再転位防止にもなると考えました。

整復法イメージ

整復法 

①基節骨を牽引し脱臼の整復をするとともに、屈曲をし中節骨の整復スペースを確保する。

②中節骨背側を、遠位方向、足底方向に直圧をかける。

③基節骨に動かなくなるところまで軸圧をかける。

④整復完了


正直教科書で教わらないような骨折もたくさん見させていただきました。

自分でよくなるイメージをしっかり作ることはとても大切で、迷いがあるとやはりあまりいい結果にはならないかと思います。もしなったとしても、次にまた同じことはできないと思います。

また、いろいろ経験させていただいて、徐々に概論(基本的な整復の方法)の重要性がわかってきました。

やったことがあるなしではなく、いろいろなネットの画像からでも、自分なりにどうしようとか、注意することなどを考える訓練をするといいと思います。


外傷を頑張ろうとする方の少しでもお役に立てれば幸いです。

----------------------------------------------------------------------

那珂やまだ接骨院

住所:茨城県那珂市飯田2702-18

電話番号:070-7669-6799

----------------------------------------------------------------------